このページでは、水没による廃車と水没車の定義について解説していきます。水没車を廃車にしたい方は参考にしてください。また水没車は中古車市場で売られていることもあります。購入してよいのか見極めるための知識も紹介します。
水没車とは、洪水や大雨などで水害に遭った車、あるいは運転操作ミスなどで河川や海に入ってしまった車のことで、被害が大きい場合に広く使われている呼称です。
浸水の度合いが低い場合などは、冠水車と呼ぶこともありますし、意図的にまとめて水害車と呼ぶこともあります。
水没車であっても、浸水の程度によっては、修理することで動くことがありますが、中古車市場での価値は非常に低くなります。
なお、JAAI(一般財団法人日本自動車査定協会)では、冠水の度合いによる減点率を設けています。
水没車を販売している業者は、あまりお勧めできませんが、水没車であることの表示義務はありませんので、水没車や冠水歴車などと表示をしているのであれば、良心的な業者と言えるでしょう。
では表示していない場合、どのように見極めたら良いのでしょうか。いくつかのチェックポイントがありますが、水没すると「汚染」されることと、「金属部品に腐食」が生じることから、以下のようなことが手掛かりになります。
臭いに関しては、水没車かどうかに関わらず、衛生的な問題としても気になるところです。
また、中古車に限らず、車を買うときは、エンジンルームとトランクルームの確認をおすすめします。
中古車の状態は、素人であっても、サビ・腐食・汚れから、ある程度は想像が付きますし、サビが必ずしも水没車であることを示しているわけではありませんが、状態がひどいかどうかは分かります。サビ・腐食に関しては、足回りも確認したほうがよいでしょう。
大抵の方はグローブボックスに、車関連の取扱説明書などを入れておきますが、水没すると、書類関係は損傷しますので、普通は捨てたり無くしたりしない取扱説明書が欠けている場合もあります。
水没車は、衛生的に悪い、故障しやすいなどのリスクが付き纏います。
湿気は黴や細菌の要因になりますので、一度、浸水してしまうと、車内において黴や細菌が発生しやすくなり、なかなか除去できない場合もあります。
また、車のエンジンは、水に弱いため、電気系統などが故障しやすくなります。
エンジンの交換は高額です。乗り続けると、頻繁に故障するかもしれない、修理費用やメンテナンス費用が嵩む、等のリスクがあることを頭に入れておきましょう。